転職面接で失敗しないためには、事前の準備が大切です。
そこで、転職経験者や転職エージェントを利用した経験がある方にアンケートを実施し、面接へ向けて気を付けたことや失敗したこと、転職エージェントとのやりとりで注意されたことやアドバイスされたことをまとめました。
面接経験者に行ったアンケートの概要
アンケートは3つの項目で集計しました。
- 面接を受けるにあたって気を付けたこと
- 面接を受けて失敗したと感じたこと
- 転職エージェントを利用したことがある方で面接についての対策はどうだったか?
以上の3つを【①②】と【③】の2回に分けて集計しました。
【①②】は面接を受けたことがある方へ条件は問わずに回答を集めました。
【③】は転職エージェントを利用したことがある方へ、利用したエージェントと面接の対策についての質問をしました。
この3つの集計結果をもとに、面接についての向き合い方やどういった面接についてどういった対策が必要なのか考えていきます。
面接で気を付けたことを質問した結果
最初の回答は面接で気を付けたことについての質問結果です。
面接で気を付けたことの回答で面接前に気を付けたことについての内容を抽出していきます。
- 10分前には着くようにした、何なら30分前に着いて付近を散策した
- スーツもあまり安すぎないものを選んで着ていった
- 自己分析を入念に行った
- 会社の近くでも行動に気を付けること
〇10分前には着くようにした、何なら30分前に着いて付近を散策した
5分前行動が面接なのどの場面では基本とされますが、5分前行動は「すべて準備が万全の状態」であるべきだと考えます。なにか不備などがある可能性がある場合は、または心配な場合は10分前に着くように余裕を持つのがいいでしょう。
また、「30分前に着いて付近を散策した」については、場に慣れるといった視点ではかなり有効なのではないかと思いました。
環境に慣れるために企業の中をウロウロするわけにはいかないので、付近を散策して意識を環境に馴染ませるとリラックスできます。
また、歩くという行為も効果が期待できます。これは軽く運動するということに繋がります。体をほぐして血流を良くし、口も表情も脳もスムーズに動けるようになることが期待できます。
〇会社の近くでも行動に気を付けること
会社付近ではその会社の人の出入りがあります。
普段見ない人は意外と目に付くものですので、近くに着いたら行動には気を付けましょう。
- どういった人を欲しているのだろうと仮設を立てて、自分の印象を少し寄せた
- 面接スタイルは職種や企業文化に合わせて、リラックスしたりカジュアルにしたり工夫した
- 教えやすい人間であること、管理しやすい人間であることをアピールした
- 面接といえども会話であるということを意識した
- 年齢を重ねてきたので、即戦力になれるかどうかに対してアピールした
- 自分をよりよく見せようと見栄を張ると、違和感が出るので気を付けた
- 自分の話に一貫性を持たせて、話のゴールを考えておく
- あまり媚を売らず自信を持って、自分にも選ぶ権利があると思って挑んだ
やはり面接の一番重要だと考えられる部分ですので面接中の回答が一番多かったです。
〇自分をよりよく見せようと見栄を張ると、違和感が出るので気を付けた
自分の経歴をごまかすと話の内容に一貫性がなくなります。一貫性がなくなると経歴の内容のつじつまが合わなくなったりして、会話もシドロモドロになってしまいます。
いわゆるボロが出るといった状態になってしまうのでありのままを伝えるようにしましょう。
伝えることがないといった場合には自分の経歴の深堀が出来ていない状態といっていいでしょう。面接に挑む前に経歴をごまかさなくていいように自分のやってきたことの棚卸をしなくてはいけません。
〇面接といえども会話であるということを意識した
これはコミュニケーション能力をしっかり見てもらうために必要なのではないでしょうか。
面接も相手とのやり取りで成り立っています。入社後に人と馴染めるか、仕事を円滑に進めることができるのか。会話からそういったことを感じさせることができるようにした方が、「わたしはコミュニケーション能力が長けている」と自分から言うよりも説得力があります。
面接で経験した失敗を聞いた結果
面接で経験した失敗の回答を見ていきます。
- 服装が良くなかったり、髭を剃り忘れるなど身だしなみで失敗した
- 自分の弱点を適切に話せなかった
- 企業分析が甘かった
- いろいろ詰め込み過ぎて、あれも伝えたいこれも伝えたいなど、言い過ぎてしまった
- 質問に対して端的に答えずアピールしてしまった
- 志望度が高くない企業での面接で熱意が入らなかったこと
- 面接が1日で2社入っていた時、面接を受ける順番を間違えた
- 他の会社との志望動機が混同してしまった
- 会社に行ったが面接会場が違った
特に多かったのが志望動機や企業分析が甘かったという回答でした。
- いい話をしたが裏目に出てしまった
- 同業他社への転職で業界の指標だと思っていたものが面接先では採用されていなかった
- 意図しない質問で答えに詰まってしまった
といった回答がありました。
企業分析といえどどの程度調べればいいのかというのは企業によって違います。企業分析については企業に詳しい転職エージェントに聞くと面接の成功率は上がるでしょう。
転職エージェントの面接対策について
転職エージェントの利用経験者の面接対策について紹介します。
- メールで過去の面接者が聞かれた質問などを20個くらい箇条書きで送ってくれた
- 書類選考が通過した時点でその企業の面接のポイントを教えてくれる
- 心構えや基本的なマナー・基本的な質疑応答は教えてもらった
- zoomや電話での模擬面接をしてもらえた
- 強みや志望動機に沿った回答を一緒に考えてくれた
面接対策は模擬面接を実施し、模擬面接をもとに対策を考えるといった流れになるといった回答が多かったです。
なかでも、あまり時間が取れない中短い時間で要点をまとめて説明してくれたり、オンラインでの面接でも話し方や話すスピード、内容についても細かく指導してくれるといった回答もあり、実際に通話でやり取り出来るのはかなり強みになることがわかります。
志望動機や企業分析の部分でも、想定質問を提示してくれるといったところが多かったのですが、やはり転職エージェント会社によって対策もそれそれ違うといったところがわかりました。
アンケートで分かった面接対策でいい回答があった転職エージェント
面接対策でいい回答があったエージェントを紹介します。
doda
dodaを利用した人のアンケート回答は
- 担当者のフィードバックの速さや、Webでの打ち合わせを多くしてもらった
- 面接のフィードバックがある
- 志望動機に沿った回答を一緒に考えてくれた
などの回答がありました。
dodaが気になる方はこちらからページに移動できます。
BIZREACH(ビズリーチ)
ビズリーチを利用した人のアンケート回答は
- メールで過去の質問を20個くらい箇条書きにして送ってくれた
- 自分が忙しい時期でも手短に終わらせてくれるが、時間が短いなりにしっかり対策を練ってもらえた
- 企業の口コミが充実していた、マイナス面も細かく記載してあった
などの回答がありました。
マイナビエージェント
マイナビエージェントを利用した人のアンケート回答は
- 自分には見えない意見をすくいあげながら実践を踏まえて対策してもらえた
- エージェント提供の模擬面接やキャリアカウンセリングをもとに、自己分析と志望動機の明確化を図ることができた
- サイト内で先方企業とやり取りもできた
などの回答がありました。
JACリクルートメント
JACリクルートメントを利用した人の回答は
- 業種ごとに担当者がいて企業の中の情報に詳しい
- 企業がどういった人材を求めているか教えてくれる
- 企業ごとに担当がいて、企業とつながっているからしっかり話をしてくれる
などの回答がありました。
面接アンケートまとめ
今回のアンケートを通して分かったことをまとめると
- 無理に自分を大きく見せない、話過ぎずに端的に答える
- 志望動機や企業分析を徹底的におこなって、具体的な説明をできるようにする
- 自己分析を入念に行う
となりますが、これらのポイントを押さえたからと言って、必ずしも面接が成功するわけではありません。面接は、応募者と面接官の相性も重要な要素です。そのため、面接の練習を重ねて、臨機応変に対応できるようにしておくことが大切です。